プロ干柿と手作り干柿を比べます【初めての干し柿づくりの記録8】色がちがいます!硬さがちがいます!味は...
こどもが幼稚園からもらってきた渋柿1個を使って作った手作り干し柿と、市販の干し柿の食べ比べをしてみました。
<今までの干し柿つくりの記録>
★渋柿を貰ったので、干し柿づくりに挑戦してみます。レシピと初日の記録【初めての干し柿づくりの記録1】
★一週間干したら、柿はこんな変貌と遂げました。記録2日目~7日目【初めての干し柿づくりの記録2】
★1週間干したら少しもみます。記録8日目【初めての干し柿づくりの記録】
★更に10日間干します。記録8日目~17日目【初めての干し柿づくりの記録4】どんどんシワシワになっていく干し柿。こんなに小さくなって大丈夫??
★10日干された柿をよくもみます。記録17日目【初めての干し柿づくりの記録5】
★水気がなくなったら冷凍庫に1週間入れます。記録17日目~23日目【初めての干し柿づくりの記録6】
★完成!手作り干し柿を食べてみます!【初めての干し柿づくりの記録7】無味のえぐみ包み。ほんのりとした甘みを添えて。って、なんじゃそりゃ。
今回、比較するプロ干し柿は「市田柿」という柿です。
今回はこちらの干し柿を購入しました。「市田柿」という干し柿界では有名な柿のようです。
8個入りで1000円くらいでした。案外高いなぁという印象をはじめうけましたが、柿が普通、一個100円で売られていることを考えると、手間暇かけた干柿ならば納得の値段であると思います。
市販の干し柿を尊敬の念を込めて、「プロ干し柿」と呼んでいこうと思います。
てづくり干柿とプロ干柿の比較
「色」:全然違います!黒!白!
こちらがプロ干し柿です。
こちらがてづくり干柿です。
プロ干柿は全体的に白いのです。
我々が作った干し柿は真っ黒だったので、並べるとオセロのようです。
プロ干し柿は全体が白い粉上のもので覆われています。おしろいで美しく着飾った舞妓さんのような美しさをもっています。
この白い成分はどこから現れたのでしょうか。あとから付けた感じもしないですし、なぞです。なんだろう。
切って内部をみてみました。
全体的に暗い写真になってしまいました。スミマセン。
写真の上が手作り干柿で、下がプロ干し柿です。
プロ干し柿は、鮮やかなオレンジ色です。柿っぽい色がしっかりとまだ残っています。
一方、手作り干柿は、ひたすら黒いです。そとも黒いですし、切っても内部まで黒いです。
「手ざわり」:みずみずしいプロ干し柿と、ミチミチした手作り干し柿
プロ干柿の手ざわりは、手作りのものと比べて柔らかかったのが印象的でした。プロ干柿は、外側の白い部分はパリっとした硬さをもっていますが、内部はモチモチとした触感で、若干の果汁をまだ感じることができます。
一方の、手作り干柿は、ミッチミチに詰まった感じです。外側は爬虫類のウロコのような堅牢さをもち、内部はスーパーボールのような弾力性があります。
干しすぎて、柿から水分を飛ばしすぎたのかもしれません。干している場所が、非常に日当たりのよい場所だったことも、硬い黒々とした干し柿になった原因かもしれません。
「味」:案外変わらないかもしれません!手作り干柿がおいしくなっています!
プロ干し柿の味は、普通の柿を濃縮した感じでした。ひとかけら食べると、やさしい甘さに、包まれます。ずっと食べたくなるような、美味しさでした。
手作り干柿も、一度食べていますが、比較のために再び食べてみました。
前回は、えぐみを感じたので、おそるおそる口にいれます。
★完成!手作り干し柿を食べてみます!【初めての干し柿づくりの記録7】無味のえぐみ包み。ほんのりとした甘みを添えて。
すると……あれ?案外あまい!美味しい!
前回ほとんど感じなかった甘味を、今回はしっかりと感じることができたのです!
プロ干し柿と味だけを比較するならば、そんなに大差ないくらいの、しっかりとした上質な甘さをかんじられました。
前回食べた時よりも確実に美味しくなっていたのです。
何が原因なのかは謎です。
しかし、食べる場所によって甘さが違いました。先の方は甘くおいしかったのですが、ヘタ付近の皮が残っていた部分になると、前回食べた時と同じような、えぐみを感じられるようになりました。干柿は皮剥きが大事な要素なのかもしれません。最初に適当に皮むきをした自分が、本当に悔やまれます。
<手作り干柿の前回との違い>
・前回の手作り干し柿は冷凍庫から出してすぐに食べました。今回は常温に戻してから食べました。
・前回食べた時から、約一週間経っています。その間、干し柿は、冷凍庫に入っていました。
この中に、えぐみが消えたヒミツが隠されているのでしょうか。
ヘタのちがい
美味しく食べていくと、プロ干柿も手作り干柿も、ヘタだけが残りました。
最後に残ったヘタも、結構な違いがありました。
プロ干柿はヘタのがくに当たる部分は取り除いてしまっており、スッキリとシンプルな姿です。
たしかに残しておく必要はありませんものね。次回の参考になりそうです。
さらに、ヘタのギリギリまで皮が剥かれています。こんなにきれいにどうやって剥いているのでしょうか。柿皮むき器とかのプロ道具があるのかなぁ。。。
一枚目の写真がプロ干柿で、二枚目の写真が手作り干柿です。
まとめ
今回は、市販の干し柿(プロ干柿)と手作り干柿の食べ比べを行いました。
色も硬さも全く違いましたが、なんと味はそんなに大差がない、という結果になりました。
前回よりも確実に手作り干し柿が美味しくなっているという、予想外の出来事がおこったのです。
なぜ手作り干柿が、渋干柿から甘干柿へと変貌したのでしょうか。
次回は、干し柿のできる仕組みを調べつつ、味が変化した謎の解明にとりくんでいこうと思います。
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