日常を科学したい

理系ママが、日常生活のなかの理科雑学について、ちょっと詳しく書いています。

次男、誕生日プレゼントに悩む

幼稚園年長の次男の誕生日が近づいてきたので、欲しいプレゼントをリサーチしてみた。

 

私も旦那もサプライズを楽める心をもっていない人種だ。そのため、結婚前から我が家ではプレゼントは欲しいものを自分で決める制度をとっている。

わが家の子供たちにとって、誕生日は思いっきり好きなものをリクエストできる特別な日である。

我々親も、この時ばかりは何も口をださない(ようにしている)。

大人から見たら絶対に不要そうな物でも、少ししか使わなそうなものでも、できるかぎり希望を叶えようと決めているのだ。

 

次男に誕生日プレゼントをリサーチした時の、私の心は穏やかであった。 

1つのゲームソフトでしか使用できない釣り竿型コントローラーでも、残りTV放送が半年だけの遊べる期間が短い変身ロボでも、謎のわたあめ製造機でもどんと来いである。

 

次男は悩んだ。欲しいものを考えておくように言ったのは誕生日2ヶ月前。

「決まった?」聞く私。

「まだー。」答える次男。

 

誕生日1ヶ月前。

「決まった?」聞く私。

「まだー。」答える次男。

 

誕生日2週間前。そろそろ購入しないと誕生日に間に合わなさそうだ。

「決まった?」聞く私。

「まだー。もう決めないとだめ?」答える次男。

「誕生日当日に到着しなくてもいいならば、まだ悩んでよいよ。でも誕生日までに決めてね。」

 

 どうしようかな。これにしようか。あれにしようか。これも良いかも。

3か月の間、次男はおもちゃ屋のカタログを見ては思いを馳せ、ゲームソフトのダウンロード一覧を眺め、TVのCMを見ながら想像を巡らせていた。

悩みの中にいながらも、それはそれで充実したワクワクした時間をすごしている様子。何よりだ。

 

誕生日の2日前、ついに決まったと次男がモジモジしながらやって来た!

 

「そんなのが在ればでいいのだけど…。あるかどうかも、わからないのだけど……」

言い淀みながら次男は、リクエストの品を口にした。

 

ダンボールを切るハサミが欲しい!」

 

意外だ!熱心にチラシやカタログを見ていた普段の様子から、変身ロボに予想を絞り、買う気マンマンだった私は驚いた。

 

確かに工作は好きだけれど!

確かにダンボールを子供用のハサミで切るのをいつも苦労はしていたけれども!

そうきたか!!

 

そもそも、ダンボール専用のはさみなんてあるのだろうか。

私は早速調べてみることにした。

すると、ダンボールを切る専門の道具は存在していることがわかった!

形も様々だった!値段もピンから切りまでだ!

 

次男の誕生日プレゼントに決めたのはこちら。

 

子どもが使うのを考慮して、先が丸い物に。

刃物なので、普段は親が管理し、使いたい時だけ次男に渡すと決めていたため、キャップの有無は考慮しないことにした結果、こちらに決まった次第である。

結果的に、今年の誕生日プレゼントは非常に安いものになってしまったが、まぁ、いいだろう。

 

ダンボールカッターは次の日には我が家に届き、誕生日当日に次男に渡すことができた。

 

大喜びの次男。

ミカン箱サイズのダンボール箱を渡すと、次男は早速工作を始めた。

サクサクとダンボールが切れていく様子は見ていても気持ちが良い。

カッターの大きさも、こどもでも扱いやすそうだ。

木くずならぬ紙くずが散るのが難点か。工作後の掃除機は必須そうだ。

 

次男はダンボールの両側に一つずつ穴をあけた。握りこぶし1つ分くらいの大きさに丸い形でくりぬいている。くり抜きは、確かにハサミでは難しいワザだ。

 

次男はさらに底面の中央にも、1つ穴をくり抜いた。今度は四角形にくり抜いている。

穴あけが楽しいのかな。

私はダンボールが穴だらけになる様子を想像した。次の工作用ダンボールも用意した方がよいかもしれない。

 

私の予想に反し、次男は手を止めた。ダンボールには側面と底面に合計3つ穴が開いているだけだ。

次男はダンボールをおもむろに持ち上げ、自分にかぶせた!底面の穴から頭を出し、側面の穴から手を一本ずつだした!次男ロボに変身したのだ!

変身ロボットだ!!

次男は変身ロボが欲しかったのではない!自分が変身ロボになりたかったのだ!

 

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