旅人の葛藤: 川渡り問題と幼子連れの移動
思考問題と同じ様なことが、現実で起きたらどうなると思いますか?
先日、我が家が直面した、思考パズルのような出来事についてです。
川渡り問題ってご存知でしょうか?
川渡り問題とも言われる論理パズルをご存知でしょうか?こんな問題です。
旅人と羊2匹と狼が、川の向こう岸に渡ります。
渡るための小舟には、旅人以外には一匹しか乗せられません。
旅人がいないと狼は羊を食べてしまいます。
全てが川の向こう岸に渡るためにはどうすれば良いでしょうか?
羊の数が違ったり、羊の好物のキャベツがあったりと、色々なバージョンも存在する有名な思考問題です。
ちなみにどのバージョンでも、旅人が想定以上にたくさん往復する方法が最適解となっています。
旅人が川を行ったり来たりして、一つづつ解決していくというわけですね。
私たちが無意識に効率よく行動しようとする思考のギャップをつく、面白い思考問題です。
そう。
あくまでこれは思考問題なのです。
紙面上で想像上のものなのです。
では、このような問題が現実世界で起きたらどうなるでしょうか。
我が家では先日、思考問題のような出来事が起きました。
様子をご報告します。
同じような出来事に遭遇した時に何かヒントになれば幸いですw
我が家で起きた川渡り問題
私と長男と次男と末娘がいます。それぞれ荷物を持っています。
週末のある日、次男が自宅から3㎞先のスイミングスクールに行った後、スクール近くの駅から4人で電車に乗ることになりました。
以下の条件を踏まえつつ、
次男をスイミングスクールに間に合うように行かせ、
1時間後のスクール終了時には、
スクール先に4人が集合するためには
どうすればよいでしょうか?
なお、移動手段は自転車と徒歩のみです。
条件
・最終的に自転車は全て自宅にないといけません。
・私と長男と次男は3㎞を歩けますが末娘が歩ける距離は最大0.5㎞です。
・私と長男と次男が歩く時は一人分の荷物だけ持つことができます。末娘は荷物を持てません。
・長男と次男は自転車の1/2の速さで歩けますが、私の歩く速さは自転車の1/5で、末娘の歩く速さは自転車の1/20です。
・私と長男と次男は自分で自転車に乗れますが、末娘は乗れません。
・私の自転車だけが末娘を後ろに載せて運べます。
・各自転車が運べる荷物は2人分までです。
・荷物と末娘は、それぞれ必ず誰かと一緒にいなければいけません。
・自宅の鍵は私のみが持っています。戸締りは私がしなければいけません。
・末娘が飽きてしまうので、末娘がプールにいる時間はできるだけ少なくしてください。
この問題、なかなかの難問だと思いませんか??
私は末娘を自転車でプールに運んで、末娘をプール置いて自宅に戻り、自宅の戸締りをして徒歩でプールに行く必要がありそうです、
しかしそのためには、プールに長男か次男がいないといけません。
次男は泳いでいるので、末娘とプールで過ごすのは長男である必要があります。
しかしそのためには、自転車到着よりも早く長男がプールに到着していなくてはいけません。末娘と私が到着する時間を遅くすると、今度は私が自宅から徒歩でプールに移動する時間がスクール終了時に間に合いそうにありません。
ね?
なかなかの難問じゃありませんか?
困った私は長男にも相談しました。
長男は少し考えた後答えました。
・長男と次男が先に自宅をでて、プールに徒歩で向かう。
↓
・長男と次男が半分の距離を進んだ頃、私は自宅を施錠して、自転車で末娘と向かう。
↓
・プールには長男と次男と私と末娘が同時に到着する。
↓
・次男はスイミングクールへ行く。
↓
・長男は末娘を受け取る。
↓
・私は自転車で自宅に戻る。
↓
・私は自宅に自転車を置くと、徒歩でプールに向かう。
↓
・スイミングクール終了時には4人が集合する。
確かに、末娘を運べるのが私の自転車だけなので、これが最適解なのだと私も理解しました。しかし、私の中には諸手を挙げてこの案を支持できない気持ちが沸々と湧いています。
そうか。
この気持ちは、全で9㎞の道のりを、自転車と徒歩で行ったり来たりした上で、休息なく子どもを連れて公共機関で移動することへの、
ゲンナリ感だ。。。
きっと、冒頭の思考問題の旅人も「もう小舟を漕ぎたくないよぅ。」とゲンナリしていたのかもしれません。
川の向こう岸に全てを無事に届けた後も、羊と狼を連れた旅はまだまだ続くのですから。
まとめ
現実世界で思考問題と同じようなことが起きたら、どうなるでしょうか。
私の場合は、パズル上では考えなかった旅人の気持ちを考えれるようになったよ。
というお話でしたw