男子のポケットは宇宙である。
わずか手のひらにも満たない空間なのに、何が入っているかわからない未知の世界が日々存在しているのである。
洗濯前には、息子たちのズボンのポケット確認が必須である。
望まない何かが入っている確率が驚くほど高いからだ。これがハンカチやポケットティッシュだったらまだ納得であるが、予想外のものが入っていることも多い。
最近では、子どもたちの脱衣時にズボンのポケットを点検することが、習慣のようになっている。
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さて、毎日毎日ポケットの中を点検しているうちに、小学校低学年の長男と、幼稚園年長の次男では、中身の傾向が異なることが分かってきた。
長男のズボンは、謎の金属片や小石が入りがちである。
金属片も小石も気が付かず洗うと、最悪だ。一緒に洗った洋服を傷つけてしまったことがあるからだ。
確認しきれず洗ってしまった時は、洗濯機から起動音とは異なる異様な音が発生する。回転中の洗濯機から、カラカラ カツン ゴッゴッゴッなどの音が聞こえてきたら、長男のズボンの点検漏れがあった証拠となる。
次男のズボンのポケットは、更にしっかり見る必要がある。
テントウムシが入っていたり、ダンゴムシが入っていたりと、小さめ昆虫の混入率が高めだからだ。うっかり気が付かず洗ってしまうと、無用に殺生をしてしまった罪悪感と、昆虫の一部が他の服にくっついているかもしれないとの嫌悪感が発生する。
湿気をふくんだセミの抜け殻の様子は、もはや悪夢であった。
私の安眠のためにも、ポケットの端っこまでひっくり返して確認する必要があるのだ。昆虫は見つけ次第、外に逃がす。
このちがいは、ヒトによるちがいなのか、年齢によるちがいなのか。おそらく個人個人の趣向の差だと思うけれど、次男が小学校低学年になったときに、小石を入れていたりしていたらおもしろいなぁ。