気が付けば、最近の我が家の平日午後は、お風呂を中心に活動している。
お風呂生活の開始は、午後15時からはじまる。
午後15時。次男が幼稚園から帰宅する時間だ。
私は末娘を背中におんぶ紐でくくりつけ、次男を幼稚園までお迎えに行く。
「ソクブロで!」
家の玄関に入るとともに、と私が号令する。
「ソクブロ」とは、「即お風呂に直行」の略である。我が家ではこの号令がかかると、玄関に全ての荷物をおいたまま、お風呂に直行する。
「ソクブロ了解!」
良い返事と共に、次男は幼稚園カバンも帽子も制服も玄関に置いて、お風呂方面に直行。服をスポポッポン脱ぎはじめる。
次男が服を脱いでいる間に、私は腕まくりをし、靴下を脱いでお風呂場にスタンバイする。次男がお風呂場に入ってくると、外遊びでドロドロの足をシャワーで流し、汗いっぱいの髪の毛を洗うのだ。暑い日はシャワーの温度をぬるめにする。すると次男がうひょー!と喜ぶので、私もウヒャヒャと楽しめる。
そのころ末娘は、おんぶ紐の中でイイ感じに眠りの中だ。
「さっぱりしたー!」
きれいな次男がお風呂場から出てきた。着替えてから、玄関の幼稚園グッツの片付けをはじめる。
午後16時。小学校低学年の長男が小学校から帰宅する時間だ。
「おかえりなさい!ソクブロで!」
玄関の鍵を開けながら、私は長男に号令をかける。
「ただいま!ソクブロ了解!」
テンション高めな返事とともに、
長男はランドセルも手提げかばんも玄関に置いて、お風呂場方面に直行する。
服をスポポポンっと脱ぎ、自分でシャワーを浴び始める。外遊びでドロドロの手足をシャワーで流し、土埃いっぱいの髪の毛を流すのだ。
長男がシャワーを浴びている間に、私は長男と次男が脱いだズボンのポケットをチェックする。男子のポケットは宇宙である。何が入っているのか未知の世界だ。
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「さっぱりしたー!」
きれいな長男がお風呂場から出てきた。私は長男の背中を拭きつつ、入れ違いにお風呂場に入り、湯舟にお湯を入れ始める。
きれいな長男は、玄関のランドセルを回収しながらリビング方面へ向かう。着替えて片付けて宿題をするのだ。
16時半。湯舟にお湯が満たされた。
私は背中に背負われ続けていた末娘をお風呂に入れはじめる。末娘をチャチャチャと洗い、一緒に湯舟に入ってホカホカにする。私はホカホカ末娘を抱えてお風呂場から出て、チャチャチャっと末娘にパジャマを着せる。クルクルと、脱がされ洗われ浸けられ拭かれて着替えさせられてきる間、末娘は大概ウキウキニコニコ過ごしてくれている。彼女の大物感にだいぶ救われている私である。
末娘をホカホカにした私は、宿題をしている長男に末娘の様子を見ておくようにお願いしつつ、次男に声をかける。
「次男!湯舟だよ!」
「湯舟了解!」
良い返事とともに次男がスポポポと服を脱ぎ始める。
次男と私はお風呂に戻る。
ソクブロの時に、体も髪の毛も洗っている次男。今回は、ジャジャジャっと軽く洗うだけにして、早々に次男と私は一緒に湯舟につかる。
湯舟では、次男が先生の名前クイズを始めたりする。幼稚園内の全ての先生の名前と担当のクラスを答えなくてはいけない完答ルールな上に、まちがえると最初から答えなおさなくてはいけないスパルタ仕様である。スパルタ次男とのクイズを楽しみつつ、次男のカラダがホカホカになるまで温まる。
次男をお風呂から出し、タオルで拭き上げる。不思議な踊りをしながらリビング方面に行くホカホカの次男を見送りながら、お風呂場から私は長男を呼ぶ。
「長男!湯舟!」
「湯舟了解!」
続けて私は次男にも、末娘の様子を見ておくようにお願いする。
長男がお風呂場に入ってきた。
先ほどは長男が自分で洗った頭髪を、今度は私がしっかり目に洗った後、私と長男は一緒に湯舟につかる。
給食で4杯お替りしたこと、なぞなぞの解けない問題のこと、学校のウンテイを遂に最後まで行けたこと、手にまめができたこと…。止まらない長男の話を楽しみつつ、ホカホカになるまで温まる。
ホカホカの長男をお風呂から出し、私はお風呂場から長男と次男に末娘の様子を見ておくようにお願いする。
その後、私は自分の顔や髪の毛を洗い、湯舟にのびのびつかる。ホカホカな私がお風呂を出ると、不思議な踊りで末娘をあやしている次男と長男にお礼をいう。時刻はだいたい17時過ぎである。
このように、最近の我が家の平日15時から17時過ぎまでの午後の時間は、お風呂を中心に活動している。
その時間の私の活動範囲は、完全にお風呂場近辺に限られている。
お風呂が大好きなヒトのようではないか!まるで、ドラえもんのしずかちゃんだ!私はしずかちゃんだったのだ!