今回のブログは、題名どおりのものです。末娘のオムツを替えている時に、「ウンチよりもおしっこの方が彼女の体内を通ってきたものといえるのではないだろうか」とハッっとしたことをきっかけに、書きました。
少しでも気にかかる方がおられましたら、ご覧頂けたら嬉しいです。
「体内とは、区切られた空間」とすると、口は外なのです
からだの外(体外)とからだの中(体内)の違いは何なのでしょうか。
今回はからだの中(体内)を、「外と完全に区切られた範囲」とします。
図で表すとこんな感じです。
左端の円の中は、完全に囲まれているので、体内ですが、
中央の欠けた円の中は、外界と繋がっているので、体外となります。
右端はトイレットペーパーの芯みたいな筒の形として見て下さい。それだと、外界と繋がっているので、筒の中は体外とないります。
でも、なんだか缶ジュースみたいな円柱の形にも見えてしまいますね。そうなると全てが囲まれているので、円柱状の内部は体内になってしまいますね。あまり良くない図を作ってしまいました。申し訳ないです。。
口の中はからだの外と中どちらでしょうか。体外です。
ヒトのカラダで、体内や体外を考えていきましょう。
口の中は外界から直に食べ物が入り込んでいる部分です。つまり外とつながっているのです。
「体内は外と完全に区切られた範囲」との考えに基づくと、口内は体外であると言えるわけです。
口は食道へとつながっています。そうなると、食道内も体外となりますよね。その先の胃も、十二指腸も小腸も大腸も直腸も肛門も、からだの外側となるわけです。
食べ物がかみ砕かれてどんなに細かくなっても、胃液などの消化液でドロドロにされても、全てからだの外側での出来事なのです。
イメージとしては、頭から足先まで、ドロドロした泥水なんかが、伝わり落ちているかんじでしょうか。からだの外面を通っているだけであることがイメージできましたでしょうか。
食物の体内への入り方を考えていきましょう。
入口は小腸です
口から入った食物が、本当に通り抜けるだけでは食べ物を食べる意味がありませんよね。どこかで栄養素が体内に入っていかなければ、生きるためのエネルギーを得られませんからね。
カラダの中に、栄養素を取り込む働きをしてくれている臓器があります。それが、小腸です。
口から入った食物は、複数の消化管を通り、細かく分解されながら小腸までたどり着きます。食物的には、小腸の中も同じように通り過ぎていくだけです。しかし、小腸の壁面には無数に突起(柔毛)が存在し、その部分が栄養素を毛細血管やリンパ管へと取り込んでくれているのです。
イメージとしては、流しそうめんが近しいかなと思っています。流れていくそうめんが栄養素で、箸が柔毛というわけです。流れていくそうめん(栄養素)を複数の箸(柔毛)で取り込んでいくイメージが共有できましたでしょうか。
こうして柔毛内の体液に取り込まれた栄養素は、体内をめぐり必要な場所に届けられます。
このように考えた時、「栄養素が体内に入る場所はズバリ小腸である」といえるわけです。
今度は出ていく方をみていきましょう。
出口は腎臓です
細胞呼吸や過剰摂取によって、体内ではどうしても老廃物や不要なものが発生してしまいます。
細胞で発生した老廃物はどんどん血液へと放出されていきます。細胞は老廃物を血液に放出することで、その細胞内には老廃物をなくすことができますが、今度は血液中に老廃物がどんどん溜まってしまいます。体中を血液は巡っていますので、老廃物だらけの血液が流れていると、他の部分にも影響を与えてしまうかもしれません。
そこで、老廃物たちを血液から取り出し、からだの外へと排出する器官が必要となってきます。腎臓です。腎臓は不要なものを体外で排出する場所なのです。
腎臓へ血液に乗ってやってきた老廃物は、腎臓の毛細血管(糸球体)からこしだされます。毛細血管がフィルターの役割をしてくれて、老廃物や多すぎる水分などの要らないものを血管の外にろ過してくれるのです。
腎臓のすごいところは、毛細血管からこしだすはたらきをするだけでなく、こしだしたものの中から必要なものを取り出し体内の戻す働きもしているところです。高性能な臓器ですよね。大切にしたいものです。
本当に不要な水分や老廃物は腎臓から輸尿管という管を通り、ぼうこうに一時的に溜まったあと、排出されます。つまり、ぼうこうや輸尿管は外とつながっているといえるので、体外というわけです。
このように、腎臓は体外と体内の接続している器官です。そのため、「要らないものが体外に出ていく場所はズバリ腎臓である」といえるのです。
まとめ
今回は栄養素の入り口は小腸であり、出口は腎臓であることにについて図と文章でお伝えしてみました。末娘のオムツを替えている時に、こんな事を考えながら一人で面白がっておりました。変な主婦ですよね^^;。日々のオムツ替えにも面白い発見がひそんでいますね。