日常を科学したい

理系ママが、日常生活のなかの理科雑学について、ちょっと詳しく書いています。

クエン酸回路をカードゲームにしたら、30分で覚えられた!【遊んで学ぶ】

ややこしいクエン酸回路をカードゲーム風に楽しみながら覚えてみました。準備もカードだけで簡単!所要時間は30分ほどです。勉強中の友人との息抜きや、ちょっとしたゲームコーナーとかで使ってもらえたりしたら良いなぁ。 

 

 

ゲームの目的

ややこしいクエン酸回路を、カードを組み合わせて完成させること!つまり、下の図をつくることができたら、ゲームクリアです。

 尚、この記事内のクエン酸回路では、水の反応は省略しています★必要に応じて追加して頂ければと思います。

 

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使ったもの


単語帳カードだけ!

文字を書くための黒ペンも必要でした。私はカラフルな方が好きなので、色ペンも使いましたw


 

準備(少し面倒くさい作業です。頑張り所です。)


1、クエン酸回路の中間生成物10個を単語帳カードに書きます。

一枚につき、一つの中間生成物の名前を書いてくださいね。


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2、中間生成物の炭素数と、二酸化炭素を書いた単語帳カードを用意します。

次は、炭素数を書いたカードを作ります。
「C2」「C3」「C5」…各1枚
「C6」…2枚
「C4」…4枚

発生する二酸化炭素(CO2)のカードも作ります。
「CO2」…3枚

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3、ATPやNADPH、FADH2のカードをつくります。

クエン酸回路の反応が進む中で発生する残りの物質をカードに書いていきます。

「ATP」…1枚
「NADH」…4枚
「FADH2」…1枚


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4、矢印のカードをつくります

土台となる矢印カードも、単語帳カードで作ってしまいましょう。

「普通の矢印」…10枚
「二股に分かれた矢印」…1枚


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これで準備は完了です。お疲れさまでした♪

 

 方法(三つのミッションのクリアを目指します)

実際に、小学生男子の息子が体験したながれを書いていくかたちで、方法を記していきます。

なお、参考の目安時間として、クエン酸知識ゼロの息子が取り組んだ際の時間も書かせて頂いています。

 

第一ミッション:まず中間生成物の名前を覚えます。

最初にこちらの語呂合わせと画像を見てもらいました。

komagomepipette.hatenablog.jp

 

その後、覚える時間を3分間とりました。

時間制限を設ける必要は特に無いのですが、息子の場合は、制限時間を決めた方が逆に集中して取り組めるようです。行う人の性質に合わせてよいかと思います。

息子が独り言をツブツブ言いながら覚えている間に、私は矢印カードを机に並べておきました。


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3分経ちました。

パソコンの画面を閉じ、息子は何も見ないで、矢印の合間に中間生成物カードを置いていきます。

多少迷いながらも、全ての中間生成物カードを正しい位置に置く事ができました。もしも忘れてしまったら、ヒントを出したり、もう一度覚える時間をとってもよいかもしれませんね。

覚え始めてから置ききるまでに、約15分かかりました。


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第二ミッション:炭素数の変化とCO2が放出される場所を覚えます。

息子には、こちらのブログの内容を、説明しました。

クエン酸回路の炭素数の変化は、簡単な足し算でバッチリ理解できる!

 

その後、第一ミッションと同様に覚える時間を3分取りました。

しかし、3分経つ前に「覚えたよ」と宣言があったので半分くらいの時間に短縮しました。ミッション難易度で覚える時間を調整してよいようですね。


息子は、炭素数カードと二酸化炭素カードを、先程のクエン酸回路上に置いていきます。

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2つめのミッションはわかりやすかったようで、説明を開始してから全てのカードを置くまでにかかった時間は約5分でした。
 


第三ミッション:NADHやFADH2、ATPが生じる場所を覚えます。

まずはこちらの語呂合わせと画像を見てもらいました。

komagomepipette.hatenablog.jp


 その後は今までと同様に、覚える時間を3分とり、パソコンの画面を閉じ、クエン酸回路にカードを置いておきます。

今回は、覚えるのに苦労したようで、3分間使っても少し不安そうな息子。もう少し時間をとってあげても良かったかもしれません。

少しヒントを貰いながらも、どうにか全てのカードを置くことができました。約10分かかりました。

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これで、全てのミッションがクリアです。クエン酸回路が完成です!

 

片付け(カードなので楽々片付け)

暗記カードで全てのパーツを作っているので、全てをまとめて、リングを通すだけで片付け完了です。もう一枚使って「クエン酸回路」と書いた表紙も作ってみました。

持ち運びも便利で、いつでも使えるのも良いですよね。

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まとめ

今回はカードを使って、遊びながらクエン酸回路を覚えてみました。

息子の場合は全部で30分かかりました。これは、クエン酸回路を全く知らない小学生の場合です。前提知識がある方はもっともっと早いかもしれません。

今回は息子だけに体験してもらいましたが、数人で取り組み、早く正しく並べられるかを競争しても楽しめそうだなぁと思いました。

ちなみに、次の日に再び取り組んでもらったら、15分程で完成していました!予想以上に定着していてビックリでした。

 

いつか子どものバザーでゲーム担当になった時とかに使えないかなぁとか思っていますが、周りのお母様方から面白そうって、賛同してもらえる内容なのかしらとの懸念もあります。小学生にクエン酸回路はマニアックすぎな気もするし。。

呪文(語呂合わせ)をヒントにパズルを完成させよ!とかなら楽しめたりしないかしら。ね。

 

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