トウモロコシの育て方【家庭菜園】
家庭菜園における、トウモロコシの栽培方法をまとめました。
トウモロコシの育成条件
・栽培日数(種まきから収穫まで)…約90日
・発芽温度…14〜40℃(適温25℃~30℃)
・発芽までの日数…10〜14日
・育成温度…10~30℃(適温日中25℃、夜15℃)
トウモロコシの育て方
STEP1種まき
種まき…1つの穴に種を3粒離してまき、種が隠れるくらいの土を覆い、水をまく。
ポイント)
・尖っている部分を下にする。発芽しやすくなる。
・穴間隔は、30cm二列にする。一列よりも二列の方が受粉しやすい。
・蒔いた後は、鳥が食べに来るので、不織布等で覆っておくとよい。
・日当たりがよく、風通しのいいところに植えると、成長が旺盛に。
STEP2 間引き1回目
間引き1回目…2本立ちにする
ポイント)
・草丈10〜15cmほど
・葉が1〜2枚
・抜かずに、ハサミで根本を切る(残す株の根を傷つけないため)
・追肥はまだ行わない
STEP3 間引き2回目と追肥
間引き2回目+追肥…1本立ちにする
ポイント)
・草丈30cmほど
・葉が5〜6枚
・抜かずに、ハサミで根本を切る(残す株の根を傷つけないため)
・この頃、雄穂・雌穂が内部でできあがってくるので、追肥する。
・追肥は、1株につき肥料1握りを根本に撒き、土で覆う。
・肥料は即効性の化成肥料がおすすめ
STEP4 追肥2回目
追肥2回目+水やり
ポイント)
・草丈人の背丈ほど
・雄穂(ゆうずい)が出てきた頃
・種まきから約60日で雄穂、約70日で雌穂が確認できる。
・多めに肥料をまくとよい
STEP5 摘果
摘果…いちばん上の実だけ残し、他は手でかき取る。
ポイント)
・粒がキチンと揃うのは、いちばん上の実だけの場合が多いため。
・成長に影響は無いとされている。
・下の実はひげが見えはじめたころに手でかき取ると、ヤングコーンとして食べられる。
STEP6 収穫
収穫…手で穂を下に倒して、ねじって折り取る。
ポイント)
・雌穂のヒゲ(絹糸)がこげ茶色になった頃。白色の時は収穫しない。
・収穫適期目安は絹糸が出てから20~24日。
・少し皮をむいて上部の粒の充実を確かめると確実。
・早朝収穫が、最も糖度が高い。
気をつける点
・アワノメイガの幼虫による食害
…トウモロコシ栽培における最大の天敵。
8月中旬以降に収穫する品種や作付けでは被害雌穂率が100%に達する場合もある。
対策)
雄穂が出たら、人工受粉をした後、雄穂は切り取ってしまうとよい。
(6月頃、雄穂の匂いに誘われてやってきて、産卵する。)
トウモロコシ基本情報
学名…Zea mays (L.)
分類…イネ科・一年草・風媒花
※風媒花とは?
風によって受粉が行われる花。
原産国…中米
特徴…世界三大穀物の一つ。C4植物のため、高い生産能力を持つ。
※C4植物とは?
光合成の際に、二酸化炭素を圧縮する回路を持っている植物の総称。この回路により光合成の効率が通常の2倍ほどにもなる。つまり、どんなに強い光でも、光エネルギーを受け止めて、ぐんぐん成長できる植物というイメージ。
歴史…コロンブスがアメリカ大陸からスペインに持ち帰り、ヨーロッパに広まったとされている。日本には1579年に伝わった。
※1579年の日本は?
戦国時代後期の、織田信長が安土城の天守となり、活躍していた時期。
まとめ
トウモロコシは「お湯を沸かして収穫に行け」と言われるほど、収穫した直後から糖度が落ちいくそうです。収穫してすぐに食べれる家庭菜園の利点を生かして、ぜひ、鮮度抜群の甘いトウモロコシをあじわってみてください。
★実際に栽培した記録です。
天敵アワノメイガの幼虫対策!トウモロコシの早期栽培に挑戦してみました!