我が家には1台の手動の鉛筆削りがあります。
ごくごく普通の鉛筆削りですが、長男にとっては幼稚園の時に皆勤賞でもらった愛着の強いものです。
「お母さん。ぼくのえんぴつけずりが開かなくなちゃった!!!」
先日、長男が眉を八の字にしていいました。
見てみると、鉛筆を削る部分が、なぜかガコンっとしたにさがり、下部のカスいれが開かなくなっています。
とうとう寿命かなぁ。ずっと毎日使い続けていたものね。
私は、しょうがないかなと思いました。
長男も「そっか・・・」と残念そうにしながらも、買い替えることに納得してくれました。
しかし、このままで処分するには少し問題があります。
鉛筆のカスがパンパンに入ったままなので、取扱が難しいのです。少し動かすだけで中身がポロポロこぼれ落ちます。ここまで溜めてしまった長男と、ここまで気が付かなかった自分自身に少し腹が立つ私です。
そもそも鉛筆削りは金属ゴミなのか、一般ごみなのか、不燃ごみなのか。
私は早速、調べてみました。
結果、私の住んでいる地区では、
「中身(カス)は可燃、本体は不燃」とわかりました。なお、住んでいる地域で取り扱いが違うかもしれません。
やはり鉛筆のカスが問題のようです。
わが家の鉛筆削りは、 えんぴつのカスが取り出せないので、分別できないのです。
さて、困りました。
私は長男に提案してみました。
「どうせ捨てるのならば、分解してみようか」
電動のものだと分解するのはなんだか怖いですが、手動の鉛筆けずり機なので分解しても問題ないでしょう。
「うんっ!!!」
長男は残念な気持ちから、特別なイベント発生に心が浮上した様子。よかった。
私たちはプラスドライバーを使って、鉛筆削りの後ろ側にあったねじを外してみました。
びよーんとバネがねじを押し出しながら出てきました。
「「わぁぁぁ!」」
私と長男は、思いがけないバネの登場に大騒ぎです。
考えてみれば、鉛筆を差し込む時にバネの弾性を感じていますよね。バネが入っているのも納得です。
するりと上のパーツが取りだせました。使用する時に、いつも鉛筆を差し込む部分です。
この部分が引っかかってカスが溜まる部分が引き出せなくなっていたのです。
ひっかかる原因が取り出せたので、カス入れを取り出せるようになりました。
無事に溜まっていた鉛筆のカスを捨てることができました。これでいつでも不燃ごみとして捨てられます。
しかし私たちのワクワクはとまりません。
「どうせならば、もっと分解してみよう!」
私と長男はノリノリで更なるねじをさがしました。
見つかりません。
他の部分は、ねじ止めではなく、接着剤で張り付けてつくられているようです。
「案外、少ないパーツでできているのだね」
長男は花火が唐突に終わった時のような顔をして言いました。
「そうだったねー」
私もなんだか消化不良です。我々はもっとこのプラスドライバーを使いたいのです。
「このネジ、つけてみようか」
私は最初にとりだした鉛筆削り背面のねじを指さしました。
「いいねぇ」長男はサムズアップして答えます。
我々はもっと、このプラスドライバーを使いたいのです。
ネジが1つしか無いのならば、今度は組み立てれば、ドライバーを使えるではないかと考えた結果です。
私たちは取り出した鉛筆削りのパーツを組み合わせました。
バネを差し込みました。
バネを抑えるように力を込めてネジを締めました。
プラスドライバーを使って!
するとどうでしょう。そこには元通りになった鉛筆削りが存在していたのです。鉛筆のカス入れはどこにも引っかかることなく取り出せます。鉛筆も問題なく削れます。
鉛筆削りを捨てる必要がなくなってしまいました。
「ぼくのえんぴつけずり!まだ使える!!」
嬉しそうな長男です。
何が原因で上のパーツがずれてしまったのかはわかりませんでしたが、なおったのならばよかった。と不燃ごみ用の袋をしまう私でした。
ちなみに、分解したのは、まさにこのタイプの鉛筆削りです。頂きものの値段を知ってしまった!お手軽価格の割に、非常に持ちがよいです。スゴイ!