小学生低学年の長男は屁理屈屋です。空気を読むとか苦手なタイプです。
おともだちにやさしくできているのかな。
密かに私は心配をしていました。
そんな私の心配を払拭することができたエピソードです。
先日、長男と私はEテレの番組をみていました。
道徳系の番組で、「ありがとうの大切さ」がテーマの回でした。「ありがとうって言えないと、どうなるかなぁぁぁ?」個性派俳優さんが踊りながら問題を提示し、子役の男の子と一緒に考えていきます。じつにわかりやすい。
『ありがとうっていえないと、相手をかなしませるね。』との子役の男の子セリフに、
うんうんとうなずく私と長男。
『ありがとうっていえないと、つぎからクレヨンを貸してあげたく無くなっちゃうね。』との子役の男の子の更なるセリフに、
うんうんとうなずく私。
うーん?と首をひねる長男。
あれ?こっちは、長男にはピンときていないみたい。
密かに私は衝撃を受けました。
我が家の長男は、こんな当たり前なことがわからないのか…!
「もしや…長男。貸してあげたく無いっていう相手の気持ちがわからないのかい?」
長男は私の問いかけに「うん。」とうなずいて言いました。
「だって、困っているなら助けてあげるのがあたりまえでしょ?
お礼を言われても言われなくても、困っていたら僕なら次もふつうに貸すけど。
僕は借りたらありがとうって言うけどね。」
「…たしかに。困っていたら貸してあげるのが当たり前だね。」
密かに私は衝撃を受けました。
長男は私やテレビが想定していた以上に親切だったのです!
もしかしたら、長男だけでなく、長男の日常では当たり前なのかもしれません。そうだったら、なんて長男の暮らす世界は親切なのでしょうか!
これからも私の当たり前とちがくても、一度は中身を確認してみようと思った出来事でした。これが案外むずかしい。。。